歯並びの種類
反対咬合（受け口、下顎前突）
下顎が大きく、上顎が小さいため、横顔は額から下顎にかけてまっすぐに見えたり、上唇が下がり、下顎が前に出た三日月状に見える場合もあります。
また、上顎が小さいため、上の歯が並ぶスペースが不足し、八重歯になったり、前歯が内側に倒れ込んだりし易いという特徴が有ります。また、反対咬合の中には、上の前歯が内側に倒れているために下の前歯の先端に当たってしまい、それを避けるように下顎を前に出して反対咬合となっているケースもあります。
反対咬合（受け口、下顎前突）の様子
反対咬合の問題点
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見た目
下顎・下唇の突出、
上唇の後退感 -
歯肉退縮・歯の動揺
下の歯の歯茎が下がる
歯がグラつく -
その他
前歯で噛み切りづらい
サ行の発音がしづらい
奥歯に負担がかかりやすい等
反対咬合の矯正治療
子どもの矯正
治療前の問題点
見た目（反対咬合、すきっ歯）、前歯でかみ切れない、前歯の動揺（軽度）、発音がしづらい
治療内容
下顎前突の傾向が強い場合は、将来の下顎骨の旺盛な成長による反対咬合の再発を考慮し、
できるだけ非抜歯による矯正治療を検討します。
装具について
フェイスマスク
主に小学生のときに自宅（就寝時必須）で使用します。
上の前歯を前に引っ張る事により反対咬合を治す装置です。
歯が生える隙間を作る事もできます。
上の前歯を出す事により上唇が前に出てしまう副作用もあります。
治療後の様子
見た目の改善、下のすきっ歯を治すことにより、側方からの力を分散できるようになりました。
また、前歯でモノをかみ切りやすくもなりました。発音に関しては、すぐに良くなる訳では無く、これから馴れていく必要があります。
| 主訴 | 受け口 | 診断名 | 下顎前突 |
|---|---|---|---|
| 年齢 | 10歳2ヵ月 | 治療に用いた主な装置 | フェイスマスク |
| 抜歯部位 | 無し | 治療期間 | 9ヵ月 |
| 治療費 | 40万円（税別） | リスク | 歯根吸収や歯肉退縮の可能性有り |
大人の矯正
治療前の問題点
見た目、前歯でかみ切りづらい、横の歯が前に倒れている
治療内容
下の親知らず（8番目の歯）のみを抜歯して下の歯を後ろへ起こしました。
治療後の様子
見た目も改善し、前歯でモノがかみ切れるようになりました。また、奥歯にも力が垂直的にかかるようになり、
全体の歯に咬合力も分散されるようになりました。
| 主訴 | 反対咬合 | 診断名 | 下顎前突 |
|---|---|---|---|
| 年齢 | 19歳11ヵ月 | 治療に用いた主な装置 | マルチブラケット装置 |
| 抜歯部位 | 下顎両側８ | 治療期間 | 1年4ヵ月 |
| 治療費 | 65万円（税別） | リスク | 歯根吸収や歯肉退縮の可能性有り |
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