矯正治療
抜歯治療と非抜歯治療
抜歯治療
歯を抜いた方が良いかどうかは、総合的に判断いたします。抜く事によるメリットが、抜かない場合のデメリットを大きく上回る場合、患者様の将来を考えてやむを得ず抜歯治療を選択します。
必要な抜歯は長い目で見た場合プラスとなります。
それでも十分に納得が出来ない場合は、セカンドオピニオンもお勧めです。
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口元を今よりも出したくない、むしろ下げたい場合
現在の鼻の高さはどうか、今後の鼻の成長にも依ります。
御本人の鼻の高さや形は御両親の遺伝的影響を受けますので、ご両親のお顔も参考にします。
口元の突出は女性の方が気にされますので、女性の方が抜く確率が高くなります。 -
口が閉じづらい、普段口が開いている場合
唇が短かったり、鼻疾患により口で呼吸をしている場合は別ですが、
出っ歯の影響で口が閉じづらい場合は、抜歯治療で前歯を後退させれば閉じやすくなります。 -
歯を奥に動かすのが難しい、奥歯が生え辛そうな場合
7番目や8番目(親知らず)の歯の大きさ、位置、傾き等も影響します。
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歯列の幅を拡げると噛み合わせが悪くなりそうな場合
横の歯が内側に倒れている場合は外側に拡げる事ができますが、正常な場合は無理に拡げると噛み合わ なくなります。
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片方の顎の歯が足りない場合
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その他状況に応じて必要があれば
以上のような事を総合的に診て、抜いた方が良いと判断した場合に抜歯治療を行います。
そして下記の事も御確認下さい。
- 1,歯を抜いた隙間は治療により全て閉じますので、安心してください。
- 2,歯は全部あっても噛んでいない状態より、数は少なくなっても適切に咬合している方が当然ですが良く噛めます。
- 3,無理に非抜歯で並べようとすると、歯ぐきが下がったり、後戻りもし易くなります。
- 4,抜歯治療になった場合も、抜歯部位は歯や歯根の形態、虫歯や神経の有無、歯の修復具合、抜歯した隙間の目立ち具合等を考えて最も影響の少ない歯を選択しています。
非抜歯矯正
歯が動きやすく成長の期待できる時期から矯正治療を開始する場合は非抜歯治療で歯を配列できる可能性が高くなりますが、装置の協力が十分に得られない場合や効果が発揮できなかった場合は途中で抜歯治療に変更する事もあります。
また、口元の突出を気にされて成長終了後に抜歯治療を希望される方も居ます。
主訴 | 出っ歯 | 診断名 | 軽度上顎前突 |
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年齢 | 18歳7ヵ月 | 治療に用いた主な装置 | マルチブラケット装置 |
抜歯部位 | 智歯 | 治療期間 | 1年6ヵ月 |
治療費 | 77万円(税別) | リスク | 歯根吸収や歯肉退縮の可能性有り |
出来るだけ歯を抜かない治療
当院ではまず非抜歯治療を検討し、どうしても抜歯が必要な場合に抜歯治療を行います。
特に成長期の場合は、出来るだけ非抜歯治療を選択し、患者様の症状や年齢、口腔内の状態に適した装置をご提案します。
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ヘッドギア
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フェイスマスク
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パラタルアーチワイヤー
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リップバンパー
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固定式顎間矯正装置
(固定式スプリング装置) -
歯科矯正用のアンカースクリュー矯正
治療する私たちも出来れば健康な歯を抜きたくはありません。
特に子供達の前でそのような話をするのは正直辛いです。
ですから、抜かずに十分な結果が得られるのであれば抜かない方法を考えます。しかし、十分な結果を得られないと思われた場合は、
患者様の将来を考えてやむを得ず抜歯治療を行っています。
自分の家族であればどうするか、そのような気持ちで治療方法を検討しています。
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